当社グループ会社のJFE商事鉄鋼建材（以下、J鉄建）およびトーセンは、3月から9月にかけて、秋田県南秋田郡大潟村の大潟土地改良区で防草対策に効果的なコンクリートキャンバス（CC）の試験施工を実施しました。

CCはシート内にセメントが封入されており、散水することでコンクリートに硬化するシートです。現在は、CCT１（厚さ4.5㎜）、CCT2（厚さ7.00㎜）、受注生産品のCCT3（厚さ10.00㎜）が展開されおり、CCT１の場合、１平方メートル当たり8リットル程度の水を散水することで、コンクリートが硬化します。シートが硬化し、田んぼや農道付近の雑草の広がりを食い止めることで、防草につながります。

また、CCT1 であれば1ロール約80kgなので、重機不要で施工が可能です。複雑形状にもなじみ、布地で柔らかい素材のためカッターでの切断も可能です。さらに溶出アルカリ量も少ないため、環境負荷が少ないことも特徴となっています。これらの特徴により、CCは防草用途だけでなく、法面保護や獣害対策、水路補修や災害復旧など幅広い用途に使用されています。

J鉄建とトーセン秋田営業所は、今年3月に大潟土地改良区で約60平方メートル（農道両脇道30平方メートル×2）のCCの試験敷設をしました。9月に防草状況を調査した所、施工していない場所は雑草に覆われていましたが、CCを施工した周辺は全く雑草が生えておらず防草対策として効果的であることが確認されました。

農業人口の高齢化、担い手不足、コスト面などで、頻繁な除草作業が追い付かない現実があります。両社は、CCを敷設することで各問題に苦慮している農家への一助になるよう、拡販を目指していきます。

≪敷設前≫                                                                        ≪敷設後≫

製品についての問合せ先：JFE商事鉄鋼建材㈱ 本社土木建材室（dobokukenzai@jfe-shoji-kenzai.co.jp）

詳しい商品説明はこちらから！⇒https://youtu.be/wLBq5MQ2EaM?si=TyjV-WB63Xx-Etyw