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2025年度入社式 社長挨拶
新入社員のみなさん、入社おめでとうございます。
社長の祖母井です。入社式にあたり一言ご挨拶をさせていただきます。
先程、名前を呼ばれた44名の皆さんは、本日よりJFE商事の社員となりました。希望と期待に胸を膨らませ、熱意を持った皆さんを、当社の社員として迎えることを、大変嬉しく思います。
私自身も本日4月1日付で社長に就任しましたので、皆さんは私が社長として迎える初めての新入社員です。改めて、役員・社員を代表し、心から歓迎するとともに、お祝い申し上げます。
今日、皆さんは社会人として、また、JFE商事の社員として新たな一歩を踏み出すわけですが、私たちを取り巻く環境は目まぐるしく変化しております。ロシア・ウクライナ戦争、アメリカ・中国の貿易摩擦といった地政学リスク、カーボンニュートラルへの動き、国内においても円安やインフレの継続、人手不足・人件費の高騰等、考慮すべき課題も多く、それらに迅速に対応していく必要があります。至近でもアメリカの関税政策はビジネスに大きな影響がありそうです。
当社は昨年統合会社として20周年を迎え、今年度は第8次中期経営計画の1年目を迎えます。この激しい環境変化に対応していくために、社員一人一人が「変革」を考え実行し、新たなことに「挑戦」する企業風土を作っていきます。皆さんも当社の一員として、特に今までにないフレッシュな考え・気持ちで、会社を変えていってくれることに大いに期待しています。
さて本日、皆さんはどのような気持ちで会社にきたのでしょうか、新しい社会人生活に対しての期待と不安の両方ではないでしょうか。これから皆さんの期待にどう応えていくか、不安をどうやって和らげていけるか、一緒考えていきたいと思います。
今日は私の方から、会社生活において大事にしていること2点お話しします。
1つ目は「自分で考える」習慣をつけてほしい。「考える」とは論理的に分析・計画すること、違った視点で見てみること、現状に疑問を持つことです。言われたことを真に受けるだけではなく、「なぜなのか」「どうすればよいのか」いつも考え抜くことが重要です。AI化の進展によりデータ解析や情報収集は進んできましたが、これからもあるいはそれ以上に、この考え抜く力が社会人として重宝され成長させてくれる要素でもあります。
2つ目は「楽しく」仕事をしてほしい。会社の中で楽しい仕事を見つけるのではなく、どんな仕事でも楽しめる姿勢を身につけてください。楽しく仕事をする人はポジティブに見えますし結果もついてきます。どうすれば仕事を楽しめるかは人それぞれ違うと思いますが、目標を決めてそれを実行する達成感、誰かのためになっている実感、チーム(組織)が活性化しており雰囲気が良い 等があげられるでしょう。楽しそうに仕事をしている先輩を参考にして、自分なりの仕事を楽しむスタイルをつくる工夫をしてください。
商社の仕事は何かと聞かれたら、トレードと事業投資・経営と答える人が多いでしょう。その通りではありますが、メーカーが「ものをつくる」のが仕事とすると、商社の仕事は「つなぐ」ことだと思います。お客様とメーカーをつなぐ、違う立場の人と人をつなぐ、そして今と未来をつないでいきます。JFE商事には海外、グループ会社を含めると約9000人の社員が働いていますが、皆さんもその一人として未来志向で、仲間とともに頑張っていきましょう。
最後に、新入社員の皆さんが心身ともに健康で、JFE商事で働く日々が、皆さんにとって実り多きものとなることを心から祈念して、私の歓迎の挨拶とさせていただきます。