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2026年 JFE商事社長年頭挨拶

2025年の振返り

新年のスタートにあたり、日本をはじめ世界中のJFE 商事グループ社員の皆さんへ新年のご挨拶をさせて頂きます。

まずは昨年の振返りから。

25 年度の期初計画は経常利益500 億円を目標にスタートしましたが、鉄鋼における事業環境は世界的な不確実性によって、厳しい状況が継続した年でした。中国での内需停滞に伴う需給ギャップの拡大、その影響による中国から各国への鋼材輸出の著しい増加が世界の鋼材市況の低迷要因となっております。

また、米国の関税政策に端を発した各国における通商措置影響などにより、世界的にも成長が鈍化し、各国で保護主義が加速しています。「需要の低迷」と「貿易の壁」という商社にとって厳しい環境の中でも、最新見通しの450 億円を確保できるのはJFE 商事グループ社員皆さんの努力の成果です。改めて心より感謝申し上げます。

2026年の環境について

2026 年は更に変化のスピードが加速する一年になるでしょう。国内ではカーボンニュートラルへの対応が進む一方、人口減少や労働力不足といった構造的な課題が深刻化しています。その結果、国内鉄鋼需要の減少は継続する見通しで、国内鋼材消費(内需)は5千万㌧を切る水準を想定しています。

世界経済は米国の底堅い需要やインドの成長などプラス要素はあるものの、各国の保護主義政策による世界の分断、地政学的リスクなど不確実な環境は継続し、地域ごとの柔軟な対応が求められます。また、米国関税を前提にしたグローバル供給網の再編は徐々に進展すると考えられ、当社もそれに合わせたサプライチェーンを再構築していく必要があります。

今期から第8 次中期経営計画がスタートしておりますが、取組み方針に大きな変更はありません。経営基盤の刷新、国内市場における存在感の向上、海外市場における事業拡大の重要戦略は足元の環境に対応するものであり、これらを予定より早く進めていくことが大事だと考えています。変化が激しい環境をむしろチャンスと捉え、それぞれの部署で活発な議論をし、時には組織の垣根を超えて、中期計画の課題に挑戦してください。

安全と品質、コンプライアンスの遵守について

次に「安全と品質」についてです。昨年は残念ながら国内外で災害件数が増加しました。遵守事項を明確にせず作業した事例が多く、再発防止のために「作業標準の充実化」と「作業前の安全確認の徹底」に取り組んでください。安全と品質は最優先事項です。災害ゼロを目指し、決められた正しい作業手順を守ることで、お
客様に要求される品質・商品の提供が出来ます。

続いてコンプライアンスの遵守。当社の事業活動は、社会からの信頼の上に成り立っています。その信頼を
得るためにコンプライアンスの遵守も全ての業務において最優先されるべき事項です。当社グループには、ルール違反による不正な利益は一切必要なく、コンプライアンスの遵守については皆さんが日々の業務の中で意識し、実践していただきたいと思います。

重要課題への対応について

気候変動問題への取組み、循環型社会実現への貢献も継続します。気候変動問題への取組みとしては国内事業会社における再エネ電力の活用などを通じて国内CO2 排出量を2019年比で27年度には27.5%の削減を目指します。間接的な貢献としては鉄スクラップや廃タイヤ・バイオマスなどの環境商材の取扱い拡大、エネルギー効率面での電磁鋼板や自動車用鋼材の取扱い増加にも注力し、環境問題への対応は当社の責務として取り組んでいきます。

また、人的資本経営の取組みも推進していきます。ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン(DEI)においては2030 年に女性管理職比率を20%以上にすることを目標としたキャリア形成を進め、人材育成の観点では海外への新規派遣やローテーションも進めていきます。多様な価値観を受け容れることとは、お互いに「仲間を思いやる」ことです。その結果、一人ひとりが働きやすい環境をつくり、個人のパフォーマンスが最大化され、組織や個人の成長に繋がっていくはずです。

最後に

8 次中期経営計画では10 年後に経常利益1,000億円を打ち出しましたが、その実現には「新しい仕組みを考え実行する」企業文化をつくっていく必要があります。キーワードの「挑戦」と「変革」とは、今までにない新しいことを一生懸命考えていくことです。新しいことを考え実行するためには時間的余裕とエネルギーが必要です。そのため、今年は業務の効率化・標準化をもう一段進めていきたいと思います。長年続けてきた慣習や前例にとらわれず、皆さん一人ひとりが主役となり、競って業務を変えていきましょう。当然、業務を見直していくためには経営層含めた上司の理解が必要ですし、困難な課題は「業務プロセス刷新活動」や「J-MUSCLE活動」等を最大限活用することで進めてください。今年がJFE商事にとって企業文化変革の元年になる年にしていきましょう。

最後になりますが、当社は世界中の各拠点で日々働く皆さんの活躍に支えられています。当社のパーパス
である「世界をつなぐ。鉄でつなぐ。」にあるように、我々JFE商事社員は皆つながっています。

2026 年が全社員とご家族にとって健康で実りある一年になることを祈念いたしまして、年頭の挨拶とさせて頂きます。

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