PROJECT STORY 03

プロジェクトストーリー03

  • 海外志向とキャリア形成
  • 経営人材になるまでの思いや業務への取り組む姿勢
  • 現場×グローバルの両立。工場に入り、現場とともに作る商社の魅力
  • 国内での多様な経験、特にコイルセンター事業での「社長」経験が、ベトナム事業社長就任への転機

プロフィール

PROFILE
菊地淳史
Atsushi Kikuchi

自動車鋼材貿易部
部長
1997年入社

入社後静岡支店に3年配属後、大阪支社大阪薄板部途中国内事業会社へ10年従事。本社電磁鋼板貿易室を経て5年ほどタイ事業会社コイルセンターへ。
本社電機鋼材貿易室へ異動後、5年間ベトナム事業会社の社長に就任。
現在は本社の自動車鋼材貿易部の部長を務める。

入社後静岡支店に3年配属後、大阪支社大阪薄板部途中国内事業会社へ10年従事。本社電磁鋼板貿易室を経て5年ほどタイ事業会社コイルセンターへ。
本社電機鋼材貿易室へ異動後、5年間ベトナム事業会社の社長に就任。
現在は本社の自動車鋼材貿易部の部長を務める。

01
はじめに
プロジェクト概要

JFE商事グループは国内外に拠点を持ち、顧客密着型の事業展開とグローバルな事業推進を特徴としています。事業会社の数は約100社。連結約9,000人の社員が、日々それぞれの立場で活躍しています。なかでも「海外で仕事がしたい」という目標を持ち、当社へ入社した人も少なくはありません。現在、本社にて自動車鋼材貿易部の部長を務めている菊地も、その一人でした。

これまで国内外の現場を渡り歩き、2019年にベトナム事業会社の社長に就任。「最初は理想とする職場への配属が叶わなくても、目標を見失わず、目の前の仕事に全力で向き合い続けた先に辿りついた」。そう話す彼が、どのように地方営業から世界で事業を動かす経営者となったのか。JFE商事で叶えたキャリアパスを紹介します。

02
プロジェクトについて
「海外で働きたい」その想いを胸に、地方営業から始まったキャリア

私は学生時代から「海外で働きたい」という強い希望があり、グローバルに働ける商社を志望していました。
JFE商事は当時から、海外事業に力を入れていたこと、また採用活動中にお会いした社員の鉄鋼に対するプロフェッショナルな誇り高い姿勢に憧れ、入社を決めました。

入社後は、雑多な鋼材品種を扱う地方支店の営業部に配属され、4年目には「仕事の幅が広がるから」と大阪支社へ。新しい仕事を次々と経験しつつ、常に海外駐在へのチャンスを狙い続けていました。転機となったのは33歳。出向先の神戸のコイルセンター(鋼材加工工場)での経験です。企業を事業所内に誘致・買収し、その企業の実質的に社長業務を任されることになりました。これまでの業務内容と比較すると現場により深く関わるようになりました。現場の人々と直接話し、加工して、顧客に届けるという一連の流れを経験し、それまでにはない大きな責任感とやりがいを感じた時期でした。

03
プロジェクトでの役割
経営者への道を切り拓く

当時上司から「自分が社長だと思ってやれ」と背中を押され、営業の身でありながら労務管理、環境管理、税務、資金繰りまで、経営にまつわる業務を一手に担っていました。もちろん、専門知識も経験もなかったので休日は図書館で自学、平日はベテラン社員の専門家に教わり、学ぶなかで「いつか海外のコイルセンターで社長をやりたい」という目標が明確になっていきました。その後、大阪支社で薄板営業の若手担当として、貿易実務と海外出向の両方が叶う部署への異動が叶い、その1年後にタイのコイルセンターに赴任が決まりました。

営業部門の統括を担いながら、現場感覚と知識を磨きました。この時期、最年少で国内事業会社社長を務めた元上司の活躍を見て「自分はもっと若くして社長になる」という新たな志が芽生え、帰国後は本社で電機向け営業部署の室長としてマネジメントの視野も広げる日々。こうした一連の実績が評価され、2019年ついに海外(ベトナム)事業会社の社長に就任するという夢の実現へと繋がりました。

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04
どのようにプロジェクトを
解決していったか
コロナ禍の逆境を乗り越え、
事業拡大と黒字維持を達成

社長に就任した当初、ベトナムはチャイナプラスワン政策により世界中から企業進出が加速していた時期でした。多国籍な顧客との取引を広げ、競合と差別化を図るために設備投資を実施するなど新たな仕組みの構築に注力し、創業以来、最高利益達成に貢献しました。ところが、翌年からのコロナ禍でロックダウンなど未曾有の事態に直面します。

駐在員にはアドミ総務や技術スタッフはおらず、現地には社長の私と営業課長の2名のみ。約120名の現地スタッフと家族の生活を守る使命感に駆られながら、ロックダウン下でワクチン確保や工場操業許可の政府との交渉、コロナ不況による収益悪化や不良債権の対応と修羅場の連続でした。経験のない事象の連続でしたが、全ての判断や決断の際には「自分自身が納得できるか」というポリシーを胸に、本社や取引先などあらゆる人に相談し尽くし、答えのない状況から最適解を見つけていきました。数々の難題を信頼できるスタッフ達と乗り越えた結果、赴任期間の5年間はコロナ影響もあったが事業拡大かつ黒字維持を達成することができました。

05
プロジェクトで感じた
JFE商事らしさとは
誠実な人を見捨てない。世界中の仲間と挑戦できる社風

JFE商事には、どんなに困難な局面でも、諦めずに解決策を一緒に見つけてくれる人が世界にいます。
私自身、信頼できる同期や先輩、後輩、海外現地スタッフがおり、さらに取引関係者の方々の支えがあって多くの課題を乗り越えてきました。仕事には失敗もありますが、大事なのは同じ誤りを繰り返さないこと。もちろん厳しく指導されることも、することもありますが誠実な人を見捨てない社風が、チャレンジする人を生み出し続けていると感じます。

そして、専門商社として鉄鋼のプロフェッショナルを目指せる環境があり、多様なキャリアパスと成長機会が提供されています。鉄鋼製品そのものは差別化が難しい分野ですが、原材料の調達から加工、物流から販売まで全域で現場力があり、顧客層も広いのが当社ならでは。さらに、グループの規模が大きいため国内外でポストも多く、本人の意思や適正、実績次第では、将来的に事業会社の経営ポジションを目指すこともできます。

06
どんな人が向いているか?
目標に向かって周囲と協創できる人が輝ける

荒削りでも人間味があり、明るくて前向きな人が向いていると思います。仕事をしていると、自分自身の人間力で勝負する場面が出てきます。その時、多少不器用でも魅力のある人柄があって、仕事に対する一生懸命さがあれば、成長はできるはず。その環境や人間関係があるのがJFE商事です。

私は自分のことを凡人だと思っていますが、入社時から「海外へ行きたい」と公言し続け、次は何を目指すのかを常に探りながら挑戦を積み重ねてきました。どの立場でも”どうすれば自分自身、そして仲間が明るく、楽しく、前向きに働けるか”を考え続けたことは、リーダーとしての信頼を築くためのマネジメント力にも繋がり、軌跡の全てが次のステージへの伏線となっています。自分の目標を持ち、自身の感性を大事にしながら、目の前の仕事に取り組める人がJFE商事で活躍できる人だと思います。

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