PROJECT STORY 01
プロジェクトストーリー01
- 国家プロジェクトなど大規模な案件にも若手が挑戦できる会社である
- 総合商社と異なる高い専門性や現場との密な繋がり、持続的な事業への取り組み
- 相談や挑戦ができる社内のコミュニティ醸成、人間関係
- 未経験からでも成長できる環境
プロフィール
資機材本部 資機材部 資機材室
業務職
2020年度入社
入社後東日本資機材部・千葉資機材室へ配属。
JFEスチール東日本製鉄所の製銑ライン
(高炉/焼結/原料)向けの資機材品営業に従事。
2025年に資機材部資機材室へ異動。
入社後東日本資機材部・千葉資機材室へ配属。
JFEスチール東日本製鉄所の製銑ライン
(高炉/焼結/原料)向けの資機材品営業に従事。
2025年に資機材部資機材室へ異動。
時代は今、「サスティナビリティ」や「脱炭素化」「カーボンニュートラル」といった環境に配慮した社会に向けて舵を切っています。そんな中、大きな変革期を迎えようとしているのが鉄鋼業界です。鉄鋼は、ビルなどの建物や橋、船、自動車といった、社会を支える産業において必要不可欠な素材です。
社会や経済の成長を支えてきた一方で、時代に合わせて変化を求められる課題も多く抱えています。特に、製鉄過程で大量に排出されているCO2。現在広く使用されている高炉法(コークス(石炭を加熱して作られる炭素材料)と鉄鉱石を高炉上部から投入、下部から熱風を吹き込むことで還元し、鉄を取り出す製鉄方法)は数百年前から変わっていません。
そんな鉄鋼業界の長い歴史を変える、脱炭素化に向けた最先端プロジェクトをご紹介します。
鉄鋼業界は世界の産業のなかでもCO2排出量が非常に多く、気候変動にも大きな影響を与えていると言われています。そこで、2050年にカーボンニュートラル(温室効果ガスの排出量を実質的にゼロにするという考え方)の実現に向けた施策として、JFEスチールの「カーボンリサイクル試験高炉建設プロジェクト」が発足しました。これは2030年度までに、2013年と比べCO2排出量を30%以上削減するという目標を掲げたものでもあります。
従来の高炉法では排出削減が難しいという課題もあり、「鉄の作り方を変えよう」という動きが生まれ、CO2を排出するのではなく再利用する新型高炉の建設は時代の変革期であると言えます。理論上は成立する高炉が実際に運用可能か検証するため、政府支援金も活用し、まずは小規模試験高炉を約3年掛けて建設。さらに今後2年間で実証実験を行う計画が始まりました。
JFE商事内でプロジェクトチーム(上長を交え4人)を作り、私はそのチームのリーダーを務め、主に高炉建設にあたって必要とされる設備や部品といった資機材品の営業、顧客へのヒアリング、交渉などの業務から、プロジェクトの次なる計画に向けた情報収集をする役割を担っていました。業務範囲は非常に広く、数万円から数億円規模の案件まで存在しており、今回のプロジェクトでは数百件の依頼と受注を取り進めました。
高炉を造るには、小さな部品から大きな設備まで、多種多様で膨大な資材・機材が必要です。現場でなにが求められ、どのような提案ができるのか。競合他社も多数いる中で、いかに受注に結びつけるかといった方針や指針を社内で決め、仕入先へも共有・連携し、顧客との交渉を行いました。最先端の知識や高い専門性、プロジェクトを安全且つ円滑に進めるために、係数管理からリスト更新、進捗確認などもチームで協力しながら遂行していきました。
解決していったか
プロジェクトを円滑に進めるために重視したのが、顧客や仕入先との信頼関係の構築です。可能な限り現場に足を運び、顧客直接会って対話を重ねることで問い合わせや相談をいただける関係が生まれました。現場の声は、どんな些細なことも逃せません。製鉄機械の中には、数ミリ単位の寸法違いや少しの製作ミスが設備の操業を左右するほど精密なものもあります。そのため、寄せられる疑問や相談には、仕入先任せではなく自ら仕様や構造を深く理解し、正確に伝えることを徹底。社内チームへの共有や、時に仕入先を巻き込むことで、重要案件の受注や関係者との連携を図ることができました。
「人間関係に効率を求めない」。この姿勢を大切にし、顧客・仕入先と深く会話したことで、感謝の言葉をいただいた時やトラブル解決時の達成感は大きく、専門商社としての責任とやりがいを実感しています。プロジェクトを通じて、「誠実な姿勢」と「本質を理解する力」が信頼を築くうえで不可欠であると学びました。
JFEらしさとは
この約2年に及ぶ高炉建設のプロジェクトで、改めてJFE商事の「組織力の強さ」を実感しています。人と人との関係性を大事にする社風から、社内で開かれる重要な戦略会議では、上下関係なく意見交換が行われ、各案件に向けて組織で勝つという姿勢が強く感じられました。社外においても、長年当社がJFEスチールの門前商社として資機材営業に携わってきたこともあり、各社の面識のある担当者の繋がりを活かし、個人やチームの枠を越えた組織単位で案件に携わることもできました。リーダーとしてプロジェクトを牽引するという難しさを実感しつつも進めてこれたのは、こうしたJFE商事の社内外に渡る持続性のある人間関係や事業への取り組みあってこそだと感じます。
また、顧客・仕入先から感謝されるような受注・案件対応ができたのも、商社として幅広い事業を展開しつつ、鉄鋼の川上から川下までを長年取り扱ってきた専門性の高さも大きな要因になったと実感しています。
「素直な人」が向いていると思いますね。嘘をつかず、周囲の意見を自分の価値観を広げるために活かせる人であれば、どんな困難に直面しても周囲が助けてくれると思います。一人ひとり芯があり、光るものを持っている人が集まる。JFE商事は、そんな会社です。
就活時「何をするか」よりも「どんな人と働くか」を重視していた私は、JFE商事の資機材本部で働く先輩の人柄と仕事の話を聞いて入社を決めました。文系出身で、入社当初に図面を初めて見るような状態からのスタート。ボルトやネジのような小さな案件から始まり、図面の読み方や構造などを上司から教わりながら知識や経験を積み重ね、今回のような時代の変革期の走り出しとなるプロジェクトに携われるまでに至りました。入社3年という若手でありながら現場で成長できる機会に挑めるのも、JFE商事の組織力と人間関係の良さがあるから。周囲の人と協業し、様々な意見を吸収できる人とこれからも一緒に働きたいです。