CROSS TALK 02

室長座談会

室長座談会

新たな未来を創る変革期

それぞれの部署でメンバーを率いている室長。
進化を続けるJFE商事の今、そして未来のために
これからの世代に何を期待するのか。
マネジメントする中で感じている課題、今後の展望を聞きました。
※取材当時の内容です。

Member

  • 室長座談会大野 千枝
    営業会計部 
    第一会計室
    室長 1999年度入社
    一般職として入社し、2009年4月総合職に転換。2022年4月より室長。
  • 室長座談会桐 淳志
    ステンレス・特殊鋼本部
    棒線・鉄粉部 
    棒線・鉄粉室
    室長 2001年度入社
    若手時代にグループ会社の立ち上げに携わる。2021年4月より室長。
  • 室長座談会板垣 智樹
    人事部 
    人事室
    室長 2001年度入社
    営業職として20年にわたり小規模顧客から大手メーカーまでを担当。2021年4月より人事部へ。2022年4月より室長。
  • 室長座談会倉西 洋平
    資機材本部
     資機材部 資機材貿易室
    室長 2002年度入社
    入社当時は岡山県倉敷市に赴任。さまざまな顧客を担当する中、海外でのプラント立ち上げにも従事。2020年4月より室長。

室長としての責務とは?

室長座談会
室長座談会
一一JFE商事は組織の単位が「室」というチームになっていることが、特徴のひとつだと思います。皆さんの「室」で担当されている業務を教えてください。

大野:営業会計部 第一会計室は、営業部門で発生する社内事務所の管理やサポートを担う部署です。メンバーは私を含めて7名。法令や社内規程に則り、日々発生する商取引が問題なく社内処理されるようにフォローやアドバイスを行っています。法令や会計の知識はもちろん、担当部署の取引の理解も重要となりますね。

桐:棒線・鉄粉室には16名のメンバーが在籍しています。メインで扱っている棒鋼や線材は国内のお客様に向けて販売し、鉄粉は国内・海外のお客様に販売。扱う製品、担当する販売エリアともに幅広いフィールドで営業活動を行っています。

倉西:資機材貿易室は世界100社以上のお客様との取引がある部署です。海外の鉄鋼会社、製鉄エンジニアリング会社などに機械設備、予備品等を輸出販売しています。インドやベトナムでは製鉄所の近くに事務所を開設して駐在員を派遣しており、お客様に寄り添うスタイルはJFE商事の特長です。近年は省エネ貢献商材やEV化対応の設備投資案件が増加しています。

板垣:人事室は個別人事に関する業務全般を担っています。それまでJFE商事に限っていた業務範囲を2023年10月からグループ全体に拡大しています。今後は当社グループ会社間の出向や人材交流もより盛んにできるのではと期待しています。メンバーは新入社員を含めた若手も多い一方、人事経験豊富なメンバーも多いですね。

一一マネジメントを行ううえで皆さんが心がけていることは何でしょうか。

板垣:「室員ファースト!」ですね。僕は人事部に異動して3年目。人事業務は深い知識や経験、専門知識が求められる場面が多く、人事業務に長けたメンバーたちが本当に心強いと感じています。自分が前に立って引っ張るというよりも、自主性を重視しながら、一緒に考え、一緒に悩み、一つひとつの課題に向かうことを意識していますね。

倉西:私もできるだけ室員の話を聴き、自主性や個人能力を最大限に活かすためのヒントを発信するようにしています。そして、仕入れ先、販売先、そして当社がフェアな関係(対等)を保ちながら、各室員がはっきり将来を見据え活き活き仕事に取り組める環境を整えることに力を入れています。

大野:重視しているのは「雰囲気づくり」。質問や相談、意見をしやすい雰囲気があることで、サポートし合いながら一体感を持って業務に取り組めるチーム構築ができると考えています。若手や部署経験の浅いメンバーも多いので、一人ひとりのメンバーの考えを尊重したうえで、一緒に解決策を見出す機会を作っています。

桐:室長の使命のひとつは、室員のパフォーマンスを最大化すること。その最大化が相互に関与したときにより大きな力になると信じています。普段から歩み寄った視点で話し合うことを心がけていますね。室員一人ひとりの個性をより理解し、心身ともに充実しているか、常に目配り気配りをしています。

これからの社会の発展にどう貢献できるか

室長座談会
室長座談会
一一鉄鋼業界ではSDGsやカーボンニュートラルなどの大きな変化が起きている時代の中、私たちの事業は社会にどのような形で貢献できるとお考えでしょうか。

倉西:社会への貢献と言えば、我々資機材部門が比較的分かりやすいかもしれません。カーボンニュートラルや省エネに関連する商材、設備を色々扱っているので、これらが世界的に拡がることが、脱炭素社会、省エネ社会の貢献につながると考えています。

桐:棒鋼や線材、鉄粉は、「社会を下支えする」製品。自動車、建設機械、産業機械、土木・建築などその用途はさまざまな分野に跨っています。カーボンニュートラルという流れの中、インフラも変化していきますが、鉄は使われ続けられると考えていますし、それを供給することで世の中を支えていく役割も続くはずです。

板垣:鉄は安価で加工性の高い素材です。製造方法は変化しても需要は引き続き高いものだと確信しています。EV、風力発電、太陽光発電などサステナビリティへの取り組みが進む中でも、鉄を使った設備は必要です。まだまだ多くの可能性を秘めている鉄は、あらゆる分野でさまざまな貢献ができると思いますね。

大野:ビジネスを取り巻く状況は大きく変化する中でも、顧客ニーズを的確に捉える、独自の見解や提案で新たな方向性へ導くという商社の機能は変わらないと思っています。従来の機能を活かした貢献をしながら、新たな事業展開を模索し、安定的な収益確保につながる投資や取引を発掘し続けること。それも社会貢献のひとつかなと思います。

一一JFE商事が1ランク、2ランク上の成長を遂げるためには何が必要でしょうか。

板垣:今まさに当社は変革期です。製品の販売や仲介により利益を得る「トレード収益」に加え、事業会社への出資や経営への関与で利益を得る「事業投資による収益」も増えています。課題を見出し、よく考えた上で解決する能力を持った人材育成の必要性が増していると感じますね。

大野:取引先にどれだけスピード感を持って対応できるかも求められています。今までやっていたからではなく、その時々の流れに合わせて変化させるという対応が必要です。柔軟に変化に対応し、変化に強い体制づくりを行うことで、成長を続けられると考えています。

桐:商社は「人」が資本です。だからこそ、社員一人ひとりが自分の役割を考え、助け合い、高みを目指そうとすれば、自ずと個々が成長し、それが会社の成長につながる。そのためにも社員のパフォーマンスを高めることが、僕らマネージャーの務めだと感じています。

倉西:鉄(製品、原料、設備)の専門商社として、徹底的に専門性を高めることに重きを置いてもいいと思いますね。個人の専門性を深掘りし、専門商社だからできる未来予測の感性を磨くことで、より大胆な事業投資や新規事業に踏み出せるのではないでしょうか。

新人時代の経験が今も活きている

室長座談会 一一皆さんの入社当時と今のJFE商事を比べて、変化を感じることはありますか。

板垣:鉄鋼商社の在り方はもちろん、女性の働き方、海外での取り組みなど、約20年前と比べてビジネス環境は大きく変化していますよね。管理能力や社内ガバナンスの強化など管理部門の業務もさらに重要になってきていると思います。

大野:私は入社当時から「女性が働きやすい職場環境」というイメージは変わらないんです。女性の平均勤続年数も延びていて、産休・育休後も活躍する女性が増えています。ライフステージの変化があっても働き続けやすい環境はさらに充実していますね。

桐:今は女性の営業職も増えましたし、育児と仕事の両立を支援する制度など「働きやすさ」を考えた制度を人事が整えてくれているのも心強いですよね。フリーアドレス、居心地の良いオフィスなどモチベーションアップにつながる職場環境も揃っています。

倉西:業務の面では海外展開が加速し、日本製品を輸出するのではなく、現地で作るという流れになっている。今は現地でどういう仕組みを創るか、現地をどう育てるかに重きを置いています。より幅広い視点が必要ですし、ビジネスのアイデアも変わってきていますね。

一一皆さんの新人時代はどのような社員だったのかを教えてください。

倉西:上司や先輩にも自分の意見を伝えるタイプだったので、新人の頃はよく上司とぶつかっていたんですよ(笑)。けれども、その時々で手を差し伸べてくれる先輩や同僚がいて、とても助けられました。社内外の頼れる方々のおかげで、成長させてもらいましたね。

桐:配属当時の指導員の先輩がとても厳しくて、毎日怒られていたほどの厳しさで(苦笑)。でも、今思うと、教わったことがいろいろな局面で活きている。愛ある指導だったなと感じています。

板垣:部署異動するとビジネスの考え方ややり方の違いに戸惑うこともありました。最初の配属では個人商店など小規模なお客様が多かったのですが、異動先で大手メーカーのお客様を担当することに。両方を経験できたことは勉強になりましたね。

大野:新人時代は忙しい部署でしたが、部署のメンバーやお客様など人間関係に恵まれて、楽しく仕事を覚えることができました。部活や組合など社員が交流できる場も多く、出会った仲間との関係は今も続いています。仕事で助けてもらうこともあるし、昔話ができる仲間もいっぱいいる。そうしたつながりがあるところもJFE商事の魅力ですね。

JFE商事の未来を創る

室長座談会 一一これからの商社パーソンに求められる能力、それを高めるために重要な姿勢とは?皆さんのご意見を聞かせてください。

板垣:基礎を大事にすること。基礎をおろそかにすると次のステップに繋げられませんからね。商社の世界は時代のニーズに合わせて変えていかないといけない部分もあります。自分に何ができるかを考え、周囲の力も取り入れながら、発信していくことが重要だと思いますよ。

倉西:今持っているフレッシュなアイデア、想像力を大事にしてほしいですね。そのうえで周りの意見を聴きながら、未来の変化を想像して、進化を続ける。それがさらに新しいアイデアの発想につながるはずです。アイデアを形にする知識と能力を磨き、できた形を継続する力も重要です。

室長座談会 大野:社会に出ると周りの環境をよく知り、自身の力で柔軟に適応することが重要になります。良い人間関係を構築して業務につなげている先輩たちから学ぶ姿勢を持ってください。仕事の現場では若い人たちの新鮮な意見が必要とされています。人間関係を構築しながら、その意見を業務に活かしてほしいです。

桐:自分の中で「こだわり」をもって進んでほしい。今の時代は変化に順応する力とともに、未来につなげるために今どうあるべきかを考えることも重要です。自分で考えることはもちろん、仲間と語ることで異なる意見を知り、刺激を受けて、また考える。そのサイクルがきっと進む道を開いてくれるはずです。

一一今日はありがとうございました。

Another Cross Talk

若手座談会若手座談会

PAGE TOP